尿結石が出来てしまった場合は、尿検査をする事で結石の種類を判断することが出来ます。

しかし、発症後は「お薬を飲めばすぐに治る」というような簡単な病気ではなく、食事やおやつを制限したり定期的な診察を行うなど動物や飼い主の負担も増えることになります。

尿石症は体質に起因するものが多いため100%の予防は難しいですが、発症や再発のリスクを減らすことや進行を予防するために日常生活においてできる事はたくさんあります。

そのために何が出来るのかを、一緒に考えていきましょう!


①飲水量のチェック

結石になる前の状態は「結晶」で細かい砂のようなものです。これが塊り結石になる前に外へ流し出すことも予防の1つです。そのために必要なもの、何だと思いますか??

そうです!「水」です。

日頃からお水をあまり飲まない子や元から飲水量の少ない猫は、ドライフードをふやかしたりウェットフードを与えるなど工夫が必要です。特に冬場は飲水量も落ちますし、猫の場合は食器の好みで飲まないということもあるようです。

愛犬・愛猫の性格を考慮して、新鮮なお水をいつでも飲める環境を作りましょう!


②トイレを我慢させないで!

猫はトイレの数が飼っている頭数プラス1個必要だと言われています。また、汚れていたり大きさが体と合っていないなど、トイレにはとてもこだわりを持っています。

我慢させてしまう原因になってしまいますので、予防としてトイレの見直しはとても重要です。

犬の場合も、室内では我慢してしまう子がいます。大変かもしれませんが、こまめに外に連れて行くなど、我慢させないような工夫をしてあげてくださいね。


③早期発見が重要

下痢や嘔吐が続いていたり、冬場の飲水量が減っている時などは脱水を起こしやすく尿石症のリスクがいつも以上に上がります。ほとんどの方が気が付きにくい点でもありますが、尿石症の場合まだ結晶の状態であっても排尿後のペットシーツがキラキラして見えることがあります。

排尿の様子や排尿後のペットシーツも、注意して見てあげてください。

また、結石になって粒が大きくなると、今度は結石が尿管などを傷つけ出血してしまうことがあります。その場合、血尿として症状が現れます。色の変化以外にもトイレに行く回数が増えたり、排尿量の変化が見られることもありますのですぐに動物病院で検査をすることをお勧めします。

放置しておくと、結石が詰まり「おしっこが出ない」状態になることも。命の危機にさらされてしまいます。

日頃の様子を確認し、早めに対策をとれるように心がけていきましょう。