眼はとてもデリケートな組織であり、とても重要な役割を果たしています。

物を見るメカニズムは人も動物も同じですが、眼球の作りの違いで見える色や視力など異なることは多々あります。

では、犬や猫にはあって人間にはないもの、一体何だと思いますか？

 

答えは「瞬膜」、別名を「第三眼瞼」と呼びます。

呼んで字のごとく、「3つ目の瞼（まぶた）」という意味です。

この膜、普段からはっきりと見えている訳ではなくリラックスしている時や体調の悪い時に見られることが多くあります。

それ以外の時は目頭から少し見えているかなという程度です。

 

瞬膜の役割は、異物から眼球（角膜）を守る事。

また、眼が乾燥しないように眼球全体に水分を行き届かせる役割もあります。

 

動物にとって大切な瞬膜ですが、病気を起こすことがあります。

その病気が「チェリーアイ」。

瞬膜の裏側には涙を分泌させる瞬膜腺という組織があり、外側に飛び出し炎症を起こしてしまいます。プクット赤い出来物が現れるので、飼い主さんも気が付きやすい病気です。

 

原因は遺伝的要因やケガなどで、年齢問わず発症する可能性があります。

そのままにしておくと自分で眼をこすってしまい、更に悪化させてしまう事もありますので、早めに動物病院で診察を受けましょう。

 

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