腎臓はどんな働きをしているのか?

腎臓は血液をろ過してきれいにする働きをしています。

不要な物質や水分は尿として尿管から膀胱へ送られ、尿道を通って体外へ排出されます。

おしっこの色、量、回数の変化は泌尿器疾患を見つけるカギとなるので

毎日よく見てあげるようにしましょう!

病院にオシッコを持って行く時は、出たスグのものを清潔な容器に入れて持参して下さい。

時間が経つと検査結果が変わってしまう可能性があります。


腎不全には慢性と急性の2通りがあります。


慢性腎不全とは?

腎臓の3 /4以上の機能が損失された状態でゆっくりと進行し完治ができない病気です。初期は尿が薄くなる程度でほとんど無症状。次第に多飲多尿が始まり、

更に進むと食欲不振や体重減少が見られるようになります。発症後はできるだけ進行させないよう維持していくことが大切です。定期的な尿検査や血液検査を行うことで早期に発見できる可能性が高い病気です。


急性腎不全とは?

何らかの病気が原因で腎機能が突然機能不全に陥り、体に有害な物質を排出できなくなる病気です。尿量が急激に減少または出なくなり、食欲不振や嘔吐などの症状が現れます。慢性腎不全と異なり発症後は数時間から数日の内にみるみる悪化し、治療が遅れると命に

関わる場合もある危険な病気です。


腎臓病と一言で言っても原因は1つではありません。

その中で日頃から特に注意が必要なことは「誤飲対策」。

例えば、ブドウやレーズン、ユリなどの植物(一定の種類)、飼い主の薬(一定の種類)を誤飲したことで急性腎不全を起こす例も多々あります。

玉ねぎやチョコレートなどの中毒を起こす食材は良く知られていますが、ブドウなどはあまり知られていません。

早速身の回りにペットにとって危険なものがないか、ぜひ見直してみてください。

そして、おしっこの変化や行動面でいつもと変わった様子が見られたら、早めに動物病院で診察を受けましょう!