食べ物と栄養素の大切さをもう少し説明します。

私は、以前仕事でメキシコのティファナにある
「オアシス病院」というところを訪問したことがあります。

ここでは、世界中の癌患者さんが
「補完代替医療」という治療を受けていました。

補完代替医療というのは、いわゆる民間医療を指す言葉ですが、
この中でも「ゲルソン療法」という栄養療法
実践されていたのです。

そのとき私は「野菜や果物で本当にがんが治るのかな?」
と半信半疑でした。

癌という病気は一刻を争う病気なので、
そんな時に「栄養」などちょっと信じられなかったのです。

ところが、この栄養療法によって、
顔色が良くなり、元気になってくる癌患者さんが
実際に沢山いらっしゃいました。

このような栄養療法に出会って考えさせられたことは、
「人間に限らず、動物の全ては食物(栄養)によって健康状態が変わる」
ということでした。

当然、私たちの大切なワンちゃんも
子犬の時からしっかりとした食べ物(栄養)
与えることによって、健康を保つことができますし、
それは病気になったからでも決して遅くありません。

ワンちゃんが何を食べるかは、
もちろん飼い主の私たちの責任なので、
栄養素に対して注意しすぎるこということはありません。

ちなみに、癌のような難病になってしまった
身体は様々な理由で栄養素
利用できなくなってしまっています。

例えば、腸内環境が悪くなって
栄養素を吸収できなくなってしまったり、
癌細胞が積極的に栄養を取っていってしまったり、
「悪疫質」という状態で
食欲そのものがなくなってしまったりするのです。