ヨーロッパ地域での膨大な数の疫学的調査を経て、
ミュンヘン大学のエリカ・フォン・ムーチウス博士らの研究チームは、
アレルギーに関する興味深い研究結果を発表しました。
それは、
・田舎に住む子供と都会に住む子供では、
田舎に住む子供の方がアレルギーの発症率が低く、
その原因が、環境中の糖脂質量の差による
というものでした。
家畜などの動物や植物などが多い田舎の環境では微生物も多く、
環境中の糖脂質も多いのです。
そうした環境で育った子供は、体内の免疫機能が発達する幼児期から、
糖脂質と接触してマクロファージの活性が高くなる機会が多くなり、
その結果、アレルギー体質になりにくい免疫のバランスになる
というのです。
日本でも半世紀前までは、糖脂質が多く存在するような環境でした。
しかしその後、時代と共に糖脂質が減っていく環境へと急速に変わって
行くのと反比例するように、アレルギーを持つ人の数が急増しています。
ムーチウス博士の研究成果からも、糖脂質が環境から与えられる
優れた免疫活性化物質だったことが分かります。
こうして、環境中の糖脂質に触れる機会がどんどん減少していく時代背景の中で、
研究グループは、安全に口にすることができる糖脂質と出会ったのです。
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【出典】自然免疫応用技研ホームページ【植物発酵糖脂質物語】
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