「犬の十戒」という外国の詩は、もう皆さんご存知だと思います。

もともと「十戒」というのは、バイブルによると
旧約時代(今から3000年以上前)にモーゼがシナイ山で
神から授かった2枚の石の板に書かれた
イスラエル人に対する律法(法律)です。

これは神様と人間との契約(約束)として
固く守られなければなりませんでした。

なぜなら、神様と人間は「敵対しあう」関係ではなく
「愛し合う」関係だからです。

お互いを認め、愛し合うためにはルールが必要です。
そのルールを10の言葉に要約したのが「十戒」です。

逆に考えると「十戒」というルールは「互いを認め、愛し合う」という
ことの結果を要約したものとも言えます。

つまり、本当に「互いを認め、愛し合う」には言葉など
必要ありませんが、この10の言葉を読むことによって
忘れかけていた必要な事柄を思い起こすことができるのです。

人間とワンちゃんは本当に心でつながることのできる
良いパートナーということが再認識させられます。

私も「犬の十戒」を読んで
人間として大切なことをたくさん教えられました。

1.
私の寿命は、10年。長ければ15年。
何があっても最後まで、あなたのそばにおいてもらえますか。
私を飼う前に、どうかそのことをよく考えてください。

2.
あなたが私に望んでいることを、ちゃんと分かるようになるまで
少し時間をください。

3.
私を信頼して下さい。それが何より嬉しいのです。

4.
私のことをずっと叱り続けたり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
あなたには仕事や楽しみもあるし、友達もいるけれど
私には、あなたしかいないのです。

5.
時には私に話しかけて下さい。
たとえ、あなたの話す言葉はわからなくても、
あなたの声を聞けば、私に何を言ってくれているのか、分かるのです。

6.
私のことをいつもどんな風に扱っているか、考えてみてください。
あなたがしてくれたことを、私は決して忘れません。

7.
私を叩く前に思い出して下さい。
私には、あなたの手の骨など簡単に噛み砕ける歯があるけれど、
決してあなたを噛まないようにしているということを。

8.
言うことをきかないとか、手におえないとか、怠け者だと叱る前に
そうさせてしまった原因が無かったか、思い起こしてください。
ちゃんとした食事をさせてもらっていたでしょうか
太陽が照りつけている中に、長い間放っておかれたことはなかったでしょうか
老いた私の心臓が弱っているせいで、動けないのかもしれません。

9.
私が年老いても、どうか世話をして下さい。
私達はお互いに、同じように歳をとるのです。

10.
最期のお別れの時には、どうか私のそばにいてください。
「つらくて見ていられない」とか「立ち会いたくない」とか
そんなこと、言わないでほしい。
あなたがそばにいてくれるなら、
私は、どんなことも安らかに受け入れます。

そして、どうぞ忘れないで。
私がいつまでも
あなたを愛していることを。

Author Unknown
作者不詳