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椎間板の構造

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「椎間板」とは

「椎間板」とは、脊椎を構成する椎骨にある椎体同士を結び付ける円盤状の軟骨をいいます。

椎間板は柔らかいゼリー上の「髄核」と、その周りを囲んでいるコラーゲンの含まれている「繊維輪」の軟骨組織から構成されています。

繊維輪は層状に重なる構造になっており、強力な環状の繊維が、かかる圧力を均等に分散する役割があります。

これらが、脊椎にかかる力を吸収するクッションの役割を果たしています。

 

外傷や肥満、老化などにより椎間板に負荷がかかると、繊維輪に亀裂が生じ、髄核が外側に飛び出してしまいます。その結果付近の神経や脊髄を圧迫してしまうことがあり、これを「椎間板ヘルニア」と言います。

犬で椎間板ヘルニアを起こしやすい部位は胸椎と腰椎の移行部(背中)と頸椎(首)です。

 

ヘルニアとは何らかの原因で周りの組織の圧迫に耐えられなくなった臓器が、組織の柔らかいところからはみ出して(脱出して)しまう状態をいいます。

どの場所に症状が出ているかで、病名が変わり、頸椎や椎間板に異常がある場合は、「頸椎ヘルニア」「椎間板ヘルニア」と呼びます。

 

椎間板ヘルニアを発症する多くのケースは背中から腰にかけての発症です。

犬種によっては遺伝的に軟骨の形成に異常がある子の場合は繊維輪が正常に比べてもろく、椎間板ヘルニアのリスクが高まりますが、加齢や肥満による発症例もあります。

 

椎間板ヘルニアの発症を予防するためには、関節に負担をかけない体重管理や室内の環境づくり(カーペットを敷く)など、日常生活の工夫がとても大切です。

また、予防として軟骨の生成を高めるサプリメントを与えることも腰だけでなく幅広い関節疾患の予防に繋がります。

椎間板の病気は発症すると徐々に進行してしまいますので、早期の対策はとても重要です。

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