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犬のアイコン犬の腫瘍(ガン)


腫瘍(しゅよう)にはゆっくり増殖して他の器官などには転移しない良性腫瘍と、
一気に増殖し他の器官に転移する悪性腫瘍、すなわちガンとがあります。

犬は比較的ガンにかかりやすい傾向があり、人間同様に高齢犬ほどガンの発症率は
高く、老齢犬の死亡原因の第1位となっています。

 

8歳以上の犬を飼っているなら健康管理には特に気を配る必要があるでしょう。

ガンの原因としては化学物質やホルモン、遺伝、ウィルスなど、
さまざまなものがあげられますが、いまだに原因を特定することができません。

ガンの対策としては、できるだけ早く発見し、的確な診断と治療をうけることが重要です。

がんはどうやって発生するの?

がん発症のメカニズムは、犬も人間も変わりません。 がんは、健康なワンちゃん・猫ちゃんの中にも常に存在します。
それなのに、がんが病気として発症しないのは、がん細胞が発生してもリンパ球ががんを排除してくれているからなのです。 簡単にいうと、交換神経(興奮させる働き)と副交感神経(リラックスさせる働き)のバランスが何らかの原因で崩れた場合に、免疫力が低下しガンが発病します。 

免疫とは、体に備わっている自己防御システムのことです。この免疫力がウイルスや細菌、がん細胞をやっつけてくれるのです。

バランスが崩れる最大の原因は、ストレスです。 過度のストレスがかかると、がんにかかりやすい状態(顆粒球が増えて、リンパ球が減る)になります。

『がん発症の推移』

ストレスがかかると、自律神経(自分の意思に関係なく働いている心臓、内臓諸器官の調整に関与している神経)のバランスが崩れ、白血球の一つである顆粒球(細菌と戦う)が増加します。  
 ↓  
顆粒球が増加すれば、一方のリンパ球(がんと戦う)が減ります。(一方が増えると、もう一方が減る仕組みになっています)
 ↓  
体に発生したガンをリンパ球が排除できなくなり、がんが増殖する。
 ↓
がん発生

日頃から、食事の安全面や適度な運動をさせてあげがんになりづらい体にしてあげるが大事です。 

がんになる原因 ①食べ物

現代では、とても安全とは呼べないようなペットフードが出回っています。
実は、人間が食べられないような廃棄原料をペットフードに使用していることもあるそうです。
飼い主にとって、ペットフードは、便利で楽なものです。しかも「栄養のバランスが考慮されている」と考えられています。

確かに栄養は、含まれていますが、健康のことを考えると、とても最適だとは思えません。また、食べ物同様、水にもガンを発症させる要因があります。 水道水は、薬分が多く最近では、動物に与えている飼い主さんも減ってきました。

水道水を、犬に与える場合は、沸騰させ湯冷まししてから与えるのが理想的です。ミネラル・ウォーターまたは浄水器を通した水を与える際には、基準をクリアしたものを選ぶようにしましょう。

 

がんになる原因 ②生活環境

生活環境は、犬が健康に暮らしていくうえで、とても大切な要素です。
とくに生活環境は、ストレスに大きく関わってきます。犬の習性なども考慮しながら、工夫してみましょう。

① 住環境

屋外犬であれば、環境によるストレスはかなりあると考えていいでしょう。寒さや暑さだけでなく、飼い主と離れて暮らす生活は、群れで生活する犬にとって寂しいものです。なるべくなら室内で飼うようにしましょう。

屋外で飼う場合でも、犬が快適に暮らせるような配慮が必要です。

また、犬の大きさに合ったケージを使用する、エアコンの使用など工夫できるところはたくさんあると思います。

② 犬の本能を無視する

例えば、犬の本能を無視して散歩をなくすと、犬はかなりストレスがたまります。散歩は、排便するだけでなく、狩りの本能を満たす大切なものです。 他の犬の情報を収集したり、運動不足を解消したり、犬の行動学を考えた上でもたいへん重要な行為となります。

しつけに関しても同じことがいえます。主従関係をしっかりと教えて、犬をしつけることも犬の習性を考えると重要です。

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犬のがんの種類
●犬の乳腺腫瘍(乳がん) ●犬の皮膚の腫瘍(ガン) ●犬の脂肪腫 ●犬の上皮腫 ●犬の扁平上皮ガン ●犬の腺腫 ●犬の腺がん ●犬の肥満細胞腫 ●犬の腹部の腫瘍 ●犬の平滑筋腫 ●犬の胃がん ●犬の直腸がん ●犬の肝臓がん ●犬の子宮がん ●犬の口腔の腫瘍(がん) ●犬のエプリス ●犬の悪性黒色腫  ●犬の線維肉腫  ●犬の骨の腫瘍(がん)  ●犬の骨腫  ●犬の骨肉腫  ●犬の軟骨肉腫  ●犬のリンパ腫


●犬の乳腺腫瘍(乳がん) にゅうせんしゅよう

犬の腫瘍で圧倒的に多いのが乳腺腫瘍です。
乳房(乳腺)にできる腫瘍には、良性と悪性(乳ガン)がありますが、乳がんである確率が高く、高齢のメスには特に気をつけたい病気のひとつです。
スキンシップをかねて胸・わきの下から下腹部・内股をなでて、小さなシコリなどができていないか調べましょう。
症状
乳房、いわゆる乳腺組織にシコリができるのが唯一の症状。
5~7対ある乳腺部にシコリができ始め、胸・わきの下から下腹部・内股まで広がる乳腺のあちこちにできる多発性であることが多く、シコリの大きさや硬さ、数はさまざまです。
腫瘍は、急速に大きくなる場合もあれば、ゆっくり数年かかって大きくなるものもあります。
乳がんの場合には、急速に大きくなる傾向があります。
原因
雌(メス)性ホルモンの関与を重視する研究もありますが、明確な原因をあげることはできません。統計的には出産経験が多く10歳前後のメスの発生率が高いという報告もあります。
予防
1歳前後で避妊手術(卵巣の切除)を受ければ発生する確率は極めて低くなります。
2歳半をすぎると、避妊手術を受けても乳がんの発生率に差がないという報告もあるので、特に子供を産ませるつもりがないなら、早めに避妊手術を受けましょう。

●犬の皮膚の腫瘍(ガン) ひふのがん

乳腺腫瘍に次いで発生率が高い腫瘍です。腺腫、脂肪腫、など良性のものと、肥満細胞腫など悪性のものもあります。
症状
皮膚や皮下にできる腫瘍で、皮膚にふれるとしこりがあるのがわかりますが、扁平上皮ガンなど、腫瘍の種類によっては、単なる皮膚病や傷のようにみえるものもあります。
皮膚がかさぶたのようなもので覆われ、かゆみを伴うことがあります。
原因
紫外線や放射線の影響、あるいはホルモン、遺伝の関与などが考えられますが、原因の特定はできません。

おもな皮膚の腫瘍
●犬の脂肪腫 しぼうしゅ

症状
皮下脂肪や筋肉の中の脂肪組織が増殖して大きなかたまりとなり発生します。
やわらかく弾力がある球状の腫瘍で、胸部、腹部、足、わきの下によく発生し、触ってみると確認できます。筋肉の間にできることもあり、その場合、歩き方に異常がみられます。

●犬の上皮腫 じょうひしゅ

症状
皮膚のいたるところに発生し、大きくなるとキノコのような形にもり上がってきます。

●犬の扁平上皮ガン へんぺいじょうひがん

症状
耳介、鼻の先端部、つめの根元、口の中の粘膜などに発生します。
明らかなしこりはみられず、皮膚のただれや潰瘍(かいよう)、傷に見えることがあるので要注意。
口の中の場合は早期にあごの骨も含めて切除すれば完治します。

●犬の腺腫 せんしゅ

症状
肛門のまわり、まぶた、耳の内部、指の間などに、滑らかな腫瘍が発生します。

●犬の腺がん せんがん

症状
主に肛門のまわりや耳の内部など、良性の腺腫と同じよな場所や鼻腔、直腸などにできます。良性のものと異なり急激に大きくなるのが特徴です。

●犬の肥満細胞腫 ひまんさいぼうしゅ

症状
内臓にできると発見が遅れやすく、下半身にできたものはより悪性といわれます。
炎症の際にできる肥満細胞が無制限に増殖したもので、切除後も再発しやすい病気です。
皮膚がもり上がって、大きめの発疹が四肢、会陰部(肛門と陰のう(いんのう)との間)に多く発生します。ボストン・テリア、ボクサーなどに多くみられます。

●犬の腹部の腫瘍 ふくぶのしゅよう

消化管、肝臓、腎臓、膀胱、卵巣、子宮など、腹部の臓器にも腫瘍が発生します。
乳腺腫瘍や皮膚腫瘍のように、外部からわかりやすいしこりがあるのではないので、どうしても発見が遅くなります。
症状
種類によっても異なりますが、おもな症状は嘔吐や下痢、排便、排尿障害、体重減少、腹部の膨張です。
膀胱がんや直腸がんなどは、血便や血尿があるので、比較的早期に発見できます。
原因
リンパ腫が原因でできることもありますが、確定的ではありません。
化学物質、偏った食生活、運動不足、ストレスなど原因はさまざまなことが影響しているのかもしれません。

●犬の平滑筋腫 へいかつきんしゅ

胃腸、膀胱、子宮などの臓器の壁に発生。腫瘍によって臓器が圧迫されるため、腸閉塞をおこし、嘔吐や下痢が多くなる。
悪化すると慢性貧血や体重減少などの症状もでる。
腫瘍摘出手術で完治する。

●犬の胃がん いがん

嘔吐や吐血を繰り返し、急激に体重が減る。
便は黒くねばねばした軟便になる。病気が進行するとガンの切除はむずかしいので対処的な手術を行うが、ほかの臓器などに転移する可能性が高い。

●犬の直腸がん ちょくちょうがん

血便、血尿が見られ、比較的早期に発見しやすい。
直腸切除の手術がで切る段階であれば、完治の可能性は高い。

●犬の肝臓がん かんぞうがん

食欲がなくなり、腹部がふくらむのが主な症状です。犬の肝臓がんは、ほかの臓器に転移することが少ないので、ガンをすべて取り除けなくても対処的な手術を行うことで、その後もある程度生活できる。

●犬の子宮がん しきゅうがん

血便、血尿、膣からおりものなどが見られる。直腸がん同様、病気に気づきやすいため、早期の手術によって治る可能性は高い。

●犬の口腔の腫瘍(がん) こうくうのしゅよう

口の中の粘膜や、歯茎(しこう)、舌などにできる腫瘍で、良性のものではエプリス、悪性では悪性黒色腫などがあります。
症状
一般的には口の中にしこりができて物が食べにくくなる、口臭が強くなる、よだれが多くなるなどの症状があらわれます。腫瘍が壊れて口から出血することもあります。
原因
口の中の手入れを怠るのも原因のひとつですが、ほかの腫瘍同様、明確な原因をあげることはできません。

●犬のエプリス

歯茎(しこう)にしこりができているので、歯茎自体が盛り上がったように見える。
繊維性、骨性、棘細胞性(こくさいぼうせい)の3タイプあり、棘細胞性の場合は、あごの骨も含めて切除しないと再発する。

●犬の悪性黒色腫 あくせいこくしょくしゅ

口腔の粘膜や舌に黒い腫瘍が発生。急に大きくなり、病気の初期にリンパ節や肺に転移することもある。

●犬の線維肉腫 せんいにくしゅ

外見はエプリスと似ているが、1ヶ月で2倍以上の大きさになり、直径1~2cmになると自然に崩れる。転移の可能性は少なく、早期に切除したい。

●犬の骨の腫瘍(がん) ほねのしゅよう

一般に、ガンは高齢犬に多く発生しますが、骨のガンは2歳前後の犬もかかりやすい病気です。
また、大型犬に多く発生します。
症状
足を引きずるなど歩行に異常があったり、足がはれたりします。
大型犬にこれらの症状があれば、外傷やねんざでないなら腫瘍の疑いがあります。
原因
遺伝的なものや食生活、運動不足など、多くの要因が考えられます。

●犬の骨腫 こつしゅ

緻密な骨の固まりが除々に大きくなるが、若い犬の場合は、急速に増大する。
発生部位によっては足を引きずるなど歩行に異常が出てくる。要手術

●犬の骨肉腫 こつにくしゅ

病気の初期の段階で肺に転移する可能性の高い悪性のガン。
早期に手術を行い、手術後も化学療法を行えば治る確立は高くなる。

●犬の軟骨肉腫 なんこつにくしゅ

足の関節の周囲がはれたり、歩行異常をおこす。
軟骨成分から発生するガンで、再発、転移防止のため足を切断することが多い。

●犬のリンパ腫 りんぱしゅ

症状
体のなかのリンパ節(下あご、わきの下、膝の裏側など)がはれてくる悪性の腫瘍です。
徐々に発熱や元気がなくなり、放っておくと死亡してしまいます。
原因
遺伝的なものがほとんどで、予防はとくにありません。近年とても増えてきている病気です。

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