「あれ?なんだかおしっこの色がおかしい・・」

トイレに行く回数が増えたり、尿の色がいつもと違ったり、

普段と違う様子に、心配されたことはありませんか?

犬猫ともに発症率も高い泌尿器疾患の中から、「結石症」についてお話しします。


 

「ストラバイト結晶(リン酸アンモニウムマグネシウム)」の原因

犬のストラバイト結晶は、多くの場合膀胱炎が原因となって発症します。

膀胱炎の感染により発生したウレアーゼ産生菌という細菌が、尿のPH値をアルカリ性に傾けます。

その結果、ストラバイト結石が出来やすい環境へと変わってしまいます。

★ワンポイント★

普段、犬の尿PHの平均値は弱酸性です。これは細菌が発生しにくい環境であるとも言えます。


 

どうやって治すの??

実は結石の中には、溶けるもの・溶けないものがあります。

ストラバイト結石の場合は溶かすことが出来る為、専用の「療法食」が治療の一貫として使用されます。

この療法食の大きな特徴は①ストラバイトの成分でもある尿中のアンモニウム・リン酸・マグネシウムの濃度を下げること ②尿PHを酸性化させる ことです。

状態に合わせて抗生物質などの内服薬も使用され、時間をかけて治療を進めていきます。

★ワンポイント★

再発に要注意!自己判断で療法食を中止したり、療法食以外のもの(おやつや好きな缶詰など)を与えることは控えましょう。