2008年11月に「第29回動物臨床医学会年次大会」
が以下の通り開催されました。

日時:2008年11月14日(金)~16日(日)
会場:大阪国際会議場(グランキューブ大阪)

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これは、獣医師をはじめ多くの方々が多数参加される学会として知られています。

私どもでも、毎年オリゴサッカライドやフランス海岸松ポリフェノールについての
臨床研究の発表を行っております。

ことしもスケアクロウ、三菱化学フーズとの共同研究により
オリゴサッカライドの腸内細菌に及ぼす影響について調査しました。

昨年は、仔犬の腸内細菌を調べたのですが
今年は、アレルギー症状のひどい子にモニターになっていただきました。

結果(発表時ポスター)にも書きましたが
アレルギーで悩んでいる子の腸内には善玉菌がほとんど生息しておらず
かえって悪玉菌が増殖していることが分かりました。

そこに、オリゴサッカライドを与えると約3週間くらいで
腸内の悪玉菌が減少して、アレルギーの症状も軽減されておりました。

ここで一旦、研究は終了したのですが
飼い主様からの強いご要望で、じつはまだオリゴサッカライドを飲み続けて
グングン快調になっている子がおります。

おそらく、来年にはまた追加のデータとして
発表できると思い期待しております。

疾患の治療には西洋薬は欠かせませんが
食生活やサプリメントなどで健康をコントロールできることは
ワンちゃんや飼い主さんにとって朗報ですね。

(※本研究の腸内細菌は株)カルピスフローララボラトリーの
協力を得まして測定しております)