免疫療法には、4つの特長があります。

 

(1) 副作用がほとんどない

(2) 延命効果が期待できる

(3) 自覚症状(QOL)の改善がみられる

(4) 他療法との相乗効果

 それぞれについて詳しく見てみましょう。

 

(1) 副作用がほとんどない

 自分のリンパ球を増やして投与するので、拒絶反応など、副作用の心配が

 ほとんどありません

 

 ですから、どのような段階のガンであっても、また、ワンちゃんネコちゃんの

 身体の衰弱が激しくても、長期にわたって安心して使う事ができます。

 

 また、抗ガン剤や放射線療法との併用効果についても研究されており、免疫力

 強化や副作用の軽減などが報告されています。

 

(2) 延命効果が見られる

 

 現在、免疫療法を行っているワンちゃんネコちゃんの中には、

 末期ガンと呼ばれる段階のコが多くいます。

 

 その半数以上は、身体が弱りきっていたり、ガンの転移が広範囲に及んでいた

 りして、手術や放射線治療などの治療法を選択できません。

 

抗ガン剤などで、身体を痛めつけるのではなく、なるべくガンを大きくし

ないことをメインとした治療法になります。

 

(3) 自覚症状の改善が図れる

 

 ガンが進行すると痛みや貧血など、患者さんにとって大変つらい自覚症状が

 現れます。

 免疫療法には、こうした苦痛をやわらげる作用があります。

 

 自覚症状が改善されることで、たとえ体内でガンが残っていたとしても、

 ワンちゃんネコちゃんは通常の生活を送ることが出来るようになります。

 

 食欲がなく体重の減少が見られるような症例でも、リンパ球投与後に食欲が戻り

 体重が増加するような効果が期待できます。

 

(4) 他の療法との相乗効果

 

 化学療法、放射線療法、さらには漢方療法、温熱療法などの様々な治療法との

 併用で効果を上げている症例があります。

 他の療法による副作用の軽減といった効果も期待できます。