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研究グループが糖脂質に出会った当時には、なぜ糖脂質

マクロファージを活性化するのか全くわかっていませんでした。

ところが、1997年に、マクロファージに糖脂質をキャッチするレセプター(受容体)が

存在することがわかりました。

さらに糖脂質がこのレセプターにくっつくと、マクロファージの機能が活発化し、

さらにその情報が体中の他の細胞にも伝わって体全体の免疫力が活性化される事まで

明らかになってきたのです。

この全体のしくみを「自然免疫」と呼びます。

自然免疫のしくみは、どんな動物にも共通しています。

そして動物だけでなく、植物でも共通であることがわかってきました。

マクロファージを活性化する物質として見つかってきた糖脂質は、

自然免疫という「全ての生物に共通してからだを守る重要なしくみ」を

活性化する物質だったのです!