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メタボ、メタボと騒がれていますが、正確にはメタボリックシンドローム。

何でも省略するのは日本人の特長ですね。

さて、メタボの根本問題は脂肪ですが、脂肪の代謝とマクロファージは

大事な関係があるのです。

コレステロールはすべての細胞にとって必要な脂肪なので、

体中に運ぶ必要があります。

それを担っているのがLDL(低比重リポタンパク質)で、

世間では『悪玉コレステロール』と言われていますが、

これは非科学的で良くない言い方です。

このLDLは酸化されると【酸化LDL】という物質になります。

これは毒性が高いと言われています。

体の至る所で酸化LDLは出来ますが、マクロファージが極めて効率よく取り除いて

くれていて、体は守られているのです!

しかし、もし、LDLと活性酸素が非常にたくさんあると、

マクロファージも対処しきれません。

例えば動脈。血管が傷つき、炎症が続くとLDLが酸化され続けます。

それを除こうとやってきたマクロファージが、動けなくなっても食べ続け、

その結果、マクロファージの細胞内にコレステロールの油滴がたくさん貯まってしまう。

この状態を動脈硬化症と呼んでいます。

日々、マクロファージが処理出来る範囲でコレステロールを制御する生活をしておく事が

出来れば、マクロファージが酸化LDLを取り除いてくれるので、

健康な状態が保てるということなのです!

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出典「ひげ博士の最新免疫学講座