がんやアレルギーなどの治療は第一に「薬物療法」が選択されます。

病気の種類にもよりますが

・抗炎症剤
・ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)
・抗生物質
・抗がん剤
・モルヒネ

などが使われます。

ここで、特に抗生物質や抗がん剤は「腸内環境」に深刻なダメージを与えます。

私たちも、ワンちゃんの腸内環境についてさまざまな角度から研究を行っていますが
やはりワンちゃんの健康と腸内環境は切り離せない条件のようです。

抗生物質は「細菌」を死滅させる働きがあります。
感染症や食中毒の原因菌などに威力を発揮します。

しかし、その働きの中で体内に存在する常在菌も死滅させてしまうのです。
腸内で言えば「善玉菌」が抗生物質によって死滅してしまいます。

良く入院中に問題になる「日和見感染(ひよりみかんせん)」などは
これらの結果であって、抗生物質を使いすぎることによって
患者さんの免疫力は低下し、体内の常在菌(善玉菌)なども減少し
抵抗力がなくなってしまった結果起きる怖い感染症です。

このように便利な薬を使いすぎることによって起きる
思わぬ副作用に注意しなければなりません。