●犬の免疫のまとめ

・クラスIMHC分子は、「私」の目印である

クラスIMHC分子は、「細胞」が「自分の細胞である」
ことを証明する目印となるタンパク質で、ほとんどの
細胞の表面にあり、立体的な形は一人一人異なる。

形の異なるクラスIMHC分子を持つ細胞、「非自己」
の細胞はキラーT細胞に排除される。

・クラスIMHC分子にウイルスの断片を結合
  させた細胞は自分の細胞ではない

「自分の細胞」であっても、カゼのウイルスなどの
非自己抗原に感染してしまった細胞は、クラスIMHC分子
にウイルスの断片を結合させて「自己ではない」と
キラーT細胞に自ら知らせる。

・キラーT細胞はヘルパーT細胞の力により目覚める

非自己抗原が体の中に侵入すると、マクロファージが食べて
断片化し、その断片をクラスⅡMHC分子に結合させて
ヘルパーT細胞に抗原提示する。

この抗原断片を「非自己」と認識したヘルパーT細胞は
いろんなサイトカインを放出してキラーT細胞の活発化
を促す。

ヘルパーT細胞が放出するいろんなサイトカインは
キラーT細胞だけではなくマクロファージやB細胞
などの細胞を刺激し、活性化させる事によって
非自己抗原を排除する。