ネコちゃんとヘアボール
ヘアボールとは、毛玉のこと。
今回は皮膚に出来る毛玉・・・ではなく、消化管の中に溜まってしまう毛玉について
お話しします。
猫は自分で体を舐めて毛づくろいをします。
消化管に溜まった毛玉は消化されない為、便や吐くなどして体外へ排出しますが、何らかの原因で排出出来なくなり体内に溜まったままの状態になることを「毛球症」と言います。
この時溜まった毛玉は胃の中に留まり、小腸までの出口を塞いでしまいます。
毛球症を発症すると、食欲不振、吐き気、便秘などの症状が見られ始めます。
そのまま見過ごしてしまうと最悪の場合手術という怖い結果になることも。
【原因】
原因として考えられることの1つは、猫が飲み込む抜け毛の量が多い事。
ストレスにより過剰にグルーミングを行ったり、飼い主のお手入れ不足によりグルーミングを行ったときに抜け毛を飲み込む量が増える事が挙げられます。
また、加齢などに伴い胃腸の働きが弱まると体外へ毛玉を排出する力が衰え、毛球症を引き起こしやすくなります。
【治療】
毛球症を発症してしまった場合、毛球除去剤が使用されることが多くあります。
軽度の場合はこれを舐めさせることで便と一緒に溜まった毛玉を排出させること可能です。
しかし、重度の場合には手術が選択されることもあります。
深刻な毛球症の場合、毛球除去剤では効果が見られず悪化すると腸閉塞を引き起こす可能性が考えられます。
腸閉塞は命に関わる為、開腹手術を行い溜まった毛玉を取り除き事前に腸閉塞を引き起こすことを防ぎます。
【予防】
そうならない為に、自宅では定期的にブラッシングを行ったり、体外へ排出しやすくなるように毛玉対策に適した食事を与えることも予防に繋がります。
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