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犬の病気の基礎知識

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犬のアイコン犬の寄生虫による病気

●犬の回虫症 かいちゅうしょう

症状
犬回虫による発症は子犬がほとんどです。
おもな症状は下痢、腹部の膨満など。
腸閉塞(ちょうへいそく)けいれん、麻痺をおこすこともあります。
犬小回虫による発症は生後4ヶ月以上の犬に多く、食欲不振又は過食、嘔吐、下痢の症状をあらわし、やせて毛づやも悪くなります。
原因
小腸内に寄生している大量の回虫が原因です。
回虫は体長7~15cmのミミズを白っぽくしたような丸みを帯びた虫で、おもに小腸に寄生します。
少量の場合はそれほど大きな障害はおこりません。
母体からの胎盤感染(寄生虫に感染している母体の胎盤を通して胎児に寄生虫がうつり、すでに感染した状態で生まれてくる)が主で、その他に母乳を通じての感染や口からの感染もあります。

●犬の鉤虫(犬十二指腸虫)症 こうちゅうしょう

症状
貧血及び下痢が一般的で、タール状の粘血便や出血性の下痢が見られます。
そのほか口や眼などの粘膜部分が白くなるなど貧血症状がひどくなります。
1歳未満(とくに生後5ヶ月以内)の犬に多く、重症の場合は死亡することもあります。
同時にウィルス感染すると、その発症率は高くなります。
原因
小腸に寄生している鉤虫が原因です。
体長1~2cmの糸くずのような白い虫で、おもに小腸に寄生し、鉤(かぎ)のような小さな口で小腸の粘膜に食い込んで血液を吸うため貧血や腸炎をおこします。
感染経路は、口、皮膚、乳汁感染(寄生虫に感染している母犬の母乳を子犬が飲むことによって感染)
および胎盤感染があります。

●犬の鞭虫症 べんちゅうしょう

症状
腹痛、下痢、鮮血便、食欲不振、貧血などで、栄養不良や脱水をおこすこともあります。
軽症の場合は、ときどき軟便や血便が見られる程度です。
原因
少量の場合はそれほど大きな障害はありませんが抵抗力が強く、土の中で何年間も生存できます。

●犬のコクシジウム症 こくしじうむしょう

症状
幼犬に発生しやすい病気です。血便や粘液便が見られ、また激しい下痢のため体が衰弱し、
脱水や発熱、貧血をおこすこともあります。
慢性化すると無症状になります。
原因
コクシジウムは顕微鏡でしか確認できない小さな寄生虫で、腸管の粘膜に寄生し傷つけるために症状があらわれます。
また大変抵抗力が強く、一般的な消毒では効果がないので、汚物で汚れたケージや食器などは必ず熱湯消毒してください。

●犬のジアルジア症 じあるじあしょう

症状
成犬での発症は少なく、幼犬ではおもに水様性および粘液性の下痢が見られ、白または黄土色っぽい脂肪便(脂質を消化吸収できずに排出)のこともあります。
また食欲があるにもかかわらず体重が減少していきます。
原因
野外飼育や散歩のときなどに噴水や水溜りなどの水中を遊泳しているジアルジア属の原虫によって感染します。
一般的にはほかの寄生虫との混合感染やストレスなどの要因が重なって発症するケースのほうが多いようです。

●犬の条虫症 じょうちゅうしょう

症状
多数寄生しているときは下痢、食欲不振、体重減少などが見られますが、一般的にはあまりはっきりとした症状をあらわしません。
排出した1cm弱の片節が肛門付近を刺激するとかゆくなり、おしりをずっとなめていたり、地面にこすりつけるような動作をします。
犬の寝床などを見ると、体から出た条虫の片節が乾燥してパンくずのようなものが落ちていることがあります。
原因
ノミの媒介感染(体内に寄生虫を持つノミを食べたり、蚊やダニに血を吸われたりして感染)により、小腸に大量の犬条虫が寄生したことが原因です。
成虫はウリのような形の節が連なったいわゆるサナダムシで、体長50cmを超し、おもに小腸に寄生します。
白い米粒のような条虫の節が肛門周囲や寝床に落ちていることがあり、これを摂取したノミを犬が食べることで感染します。

●犬のバベシア症 ばべしあしょう

症状
重度の貧血症状に陥り、尿は褐色になります。発熱や黄疸(おうだん)、腹部のはれを示すこともあります。
原因
マダニの媒介感染(病気の犬を吸血したマダニが別の犬を吸血したときに感染)により赤血球に多数寄生したバベジアと呼ばれる原虫が原因です。
この原虫が次から次へと赤血球を破壊していくために貧血が進行します。
関西以西で多い病気です。

●犬のフィラリア(心臓糸状虫)症 ふぃらりあしょう

症状
感染初期は軽い咳程度ですが、次第に運動を嫌がるようになり、食欲はあっても体重が減少し、毛づやが悪く脱毛をおこすこともあります。
さらに進行すると失神、腹水、胸水などの重い症状へ変化していきます。
フィラリアの成虫が心臓に多数寄生するようになると心臓に負担がかかり、心臓肥大や肝硬変などの病気を引きおこすため、結果的に犬の寿命を縮めることになります。
原因
蚊が媒介して感染し、心臓や肺の血管内にフィラリアが多数寄生したことが原因です。
フィラリアは体長12~30cm(成虫)の乳白色をしたそうめんのような形の細長い虫で、おもに心臓、血管に寄生し、最長で5~6年の寿命があります。
最近は減少傾向にありますが、昔から多い病気で屋外犬では死因の上位になっています

●犬の外部寄生虫の病気

症状
かゆみや発疹がおもになります。
原因
体の外部に寄生するダニやノミ、シラミなどが原因です。
犬舎を不潔にしていたり、寄生虫に感染している犬と接触することによって感染することが多いようです。

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