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犬の生殖器の病気
オスの病気
●会陰ヘルニア えいんへるにあ
高齢の去勢していないオスに多くみられる病気です。
排便障害のほか、排尿障害をおこす犬もいます。
排便困難による慢性の便秘や、肛門の右外側がはれます。
ひどい時は死に至ることもあります。
排便障害のほか、排尿障害をおこす犬もいます。
排便困難による慢性の便秘や、肛門の右外側がはれます。
ひどい時は死に至ることもあります。
骨盤内の筋肉が緩んだ部分に内臓が入り込んでしまうことで発症します。
遺伝性や、性線ホルモンの異常が原因になるため去勢をすることで予防にもなります。
前立腺肥大やホルモンの不均衡があると便が出にくくなって、力んで便をするようになり、
その結果、大腸が会陰部（肛門と陰囊（いんのう）との間）からヘルニアをおこし、
腹部組織が突出してふくらむものです。
直腸憩室を併発している場合が多くみられます。
遺伝性や、性線ホルモンの異常が原因になるため去勢をすることで予防にもなります。
前立腺肥大やホルモンの不均衡があると便が出にくくなって、力んで便をするようになり、
その結果、大腸が会陰部（肛門と陰囊（いんのう）との間）からヘルニアをおこし、
腹部組織が突出してふくらむものです。
直腸憩室を併発している場合が多くみられます。
●犬の包皮炎 ほうひえん
ペニスの包皮の先から膿が出て、しばしばペニスをなめます。子犬によくみられます。
ペニスを包む包皮内に細菌が感染して炎症をおこしたものです。
●睾丸腫瘍（セルトリー細胞腫） こうがんしゅよう
睾丸がはれて大きく見えたり、片睾丸の犬では、腹腔内の睾丸が腫瘍なる例が多く、
腹部の膨満や硬結がみられます。
また、長期にわたって全身的な左右対称の脱毛や、色素沈着、フケ、
あるいはオスなのに乳房が大きくなるなどの症状がみられる場合もあります。
腹部の膨満や硬結がみられます。
また、長期にわたって全身的な左右対称の脱毛や、色素沈着、フケ、
あるいはオスなのに乳房が大きくなるなどの症状がみられる場合もあります。
腫瘍の原因はよくわかりませんが、高齢で陰睾、片睾丸の犬に多い病気です。
腫瘍化した細胞から、女性ホルモンが多く分泌されることによりおこります。
腫瘍化した細胞から、女性ホルモンが多く分泌されることによりおこります。
●犬の前立腺炎 ぜんりつせんえん
主に高齢犬にみられる症状です。
急性の場合は発熱、嘔吐、食欲不振、排尿障害がありますが、慢性の場合は症状がわかりにくく、
前立腺の肥大もみられません。
痛みが激しいときは、背中をまるめてうずくまります。症状が進行すると、血尿が出る場合もあります。
急性の場合は発熱、嘔吐、食欲不振、排尿障害がありますが、慢性の場合は症状がわかりにくく、
前立腺の肥大もみられません。
痛みが激しいときは、背中をまるめてうずくまります。症状が進行すると、血尿が出る場合もあります。
尿道から入った細菌が、前立腺に感染して炎症をおこしたものです。
●犬の前立腺肥大 ぜんりつせんひだい
去勢していない高齢のオスに多くみられます。
前立腺が肥大すると、直腸や膀胱、尿道を圧迫するため排便・排尿が困難になり、
便秘もしくは細い便がだらだら出るようになります。
食欲がなくなったり、症状が進むと後半身がふらついたり、排尿障害がおこりオシッコをもらすこともあります。<
前立腺が肥大すると、直腸や膀胱、尿道を圧迫するため排便・排尿が困難になり、
便秘もしくは細い便がだらだら出るようになります。
食欲がなくなったり、症状が進むと後半身がふらついたり、排尿障害がおこりオシッコをもらすこともあります。<
高齢になって、ホルモンのバランスがくずれることが直接の原因で、
細菌感染により炎症がおこり、前立腺がはれる病気です。
細菌感染により炎症がおこり、前立腺がはれる病気です。
●犬の前立腺膿瘍 ぜんりつせんのうよう
たいていは膀胱炎を併発しているため、尿の回数が多くなったり、排尿障害がおこります。
白く濁った尿や、血尿が見られる場合があるほか、食欲不振、腹部の痛み、発熱も伴います。
白く濁った尿や、血尿が見られる場合があるほか、食欲不振、腹部の痛み、発熱も伴います。
前立腺に細菌感染があり、化膿し、膿が溜まることによっておこります。
メスの病気
●犬の卵巣発育不全 らんそうはついくふぜん
小型犬で生後７ヶ月、大型犬で１４ヶ月を過ぎても発情がこない場合にこの病気が疑われます。
下垂体前葉ホルモンの分泌障害、もしくは卵巣腫瘍が原因です。
●犬の卵巣腫瘍 らんそうしゅよう
定期的にみられた発情徴候に異常があらわれます。
たとえば持続性の発情や無発情など、不規則な性周期がみとめられます。
なかには腹水が溜まり、腹部の膨満がみられることもあります。
子宮内膜症や子宮蓄膿症の併発が多く見られます。
たとえば持続性の発情や無発情など、不規則な性周期がみとめられます。
なかには腹水が溜まり、腹部の膨満がみられることもあります。
子宮内膜症や子宮蓄膿症の併発が多く見られます。
高齢で出産経験が少ないほど発症率が高い病気です。
●犬の子宮蓄膿症 しきゅうちくのうしょう
発情の１～２ヵ月後、元気がない、食欲がないといった症状や、嘔吐、多飲多尿、腹部の膨満がみられたら、この病気を疑っていいでしょう。
外陰部は発情期のころのように膨れて大きくなることもあります。
子宮内に溜まった血や膿を含んだ分泌物が膣から排泄されれば発見されやすいのですが、
ほとんどの場合オリモノはみられません。
子宮が破裂して腹膜炎をおこすと大変危険です。
外陰部は発情期のころのように膨れて大きくなることもあります。
子宮内に溜まった血や膿を含んだ分泌物が膣から排泄されれば発見されやすいのですが、
ほとんどの場合オリモノはみられません。
子宮が破裂して腹膜炎をおこすと大変危険です。
５～７歳以上の犬に多い病気ですが、これ以上の年齢の犬にもおこります。
発情出血の後、ホルモンバランスにより抵抗力が落ちているため、子宮の中で細菌感染がおこり、
子宮に膿が溜まる病気です。
排泄後に卵巣にできた黄体ホルモンが長期に分泌されるため、子宮内膜が増殖し、
子宮が細菌に感染しやすくなっておこります。
出産を経験していない犬や出産回数の少ない犬に多くおこる傾向があります。
発情出血の後、ホルモンバランスにより抵抗力が落ちているため、子宮の中で細菌感染がおこり、
子宮に膿が溜まる病気です。
排泄後に卵巣にできた黄体ホルモンが長期に分泌されるため、子宮内膜が増殖し、
子宮が細菌に感染しやすくなっておこります。
出産を経験していない犬や出産回数の少ない犬に多くおこる傾向があります。
●犬の乳腺炎 にゅうせんえん
出産後、乳腺に痛みを伴うシコリができて発熱します。
乳首から黄色い乳汁がることもあります。イライラして食欲をなくします。
乳首から黄色い乳汁がることもあります。イライラして食欲をなくします。
出産後の授乳期におきやすく、母乳が過剰に生産されたり、
乳首からの細菌感染によって乳腺に炎症がおきた状態です。
ただし出産にかかわらず、発情期が終わって２ヶ月後にも同様の偽妊娠の症状がみられることがあります。この場合は、妊娠さえしていなければ時間経過により乳汁は出なくなります。
乳首からの細菌感染によって乳腺に炎症がおきた状態です。
ただし出産にかかわらず、発情期が終わって２ヶ月後にも同様の偽妊娠の症状がみられることがあります。この場合は、妊娠さえしていなければ時間経過により乳汁は出なくなります。
●犬の偽妊娠 ぎにんしん
発情期の後、交尾をしていないのに母乳が出たり腹部がふくらんだりします。
細菌による感染が原因です。交尾や出産の後におこりやすい病気です。
●犬の膣炎 ちつえん
陰部をなめたり、粘液性のオリモノが多く見られます。
細菌による感染が原因です。交尾や出産の後におこりやすい病気です。
