独協医大 生化学の教授 松崎先生には退官されてからも
お世話になっております。
先生が主催されている「ヒトのガン学会」に行って勉強してきました。
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大川 様:
ご無沙汰しております。
11月3日(土)には日本腫瘍学会の学術集会が開催されますが、
案内はお手許に届いているでしょうか。
今回は、獣医師さんにも呼びかけておりますので、
希望があればブースを出してみませんか。
今回が無理でも、次期にはお手許のデータをポスター発表しませんか。
多くの先生方に興味を持っていただけると存じます。
日本腫瘍学会
理事長 松崎 茂

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本学会は、日常診療に直接役立つ国内外の
統合医療の情報を提供するよう心がけています。
がん治療に関する従来のEBMにそった治療のみでは限界があり
その結果として癌難民の方が多数いらっしゃるのが現実です。
このような患者さんの助けになるように統合医療の分野でも
できるだけ個人に合った漢方薬や機能性食品摂取を提案し、
抗癌剤の副作用の軽減、再発、転移防止、
進行癌でのQOLを保った長期生存に役立つようにしたいと考えています。
さらに治療後の日々の食事の質や生活習慣も重要です。
このことは、小児期からの食育にも役立と思います。
holisticな医療を実践することが、患者さんやその家族、
そして医療従事者も満足できる結果が得られる事に繋がると思います。
昨年の学会のテーマは、主に「がんと炎症」についてで、
活発な討議が交わされました。癌の発症、
進展を抑制するための主要な条件として、
慢性歯肉炎をはじめとする慢性炎症を外科的、
内科的にコントロールすることの重要性が議論されました。
今回の第3回大会は、癌に対する栄養療法と心理療法がテーマです。
へルシンキ大学の免疫学教授のTallsberg教授は、
40年にわたり癌の自然治癒のメカニズムを研究し、
ミトコンドリアの機能不全が癌化の主要原因であることを明らかにしました。
この機能不全はアミノ酸、微量元素, 脂質等の栄養を摂取することにより回復し、
癌細胞は自然死や壊死を起こさず正常細胞に戻ることが証明されて、
既に数十年にわたり臨床応用されています。
また、ミトコンドリアの機能不全がジクロロ酢酸で正常化し、
癌細胞が縮小することを動物実験で確認し、
今年中に臨床応用に着手する研究内容を、
アルバータ大学の循環器内科の
Dr. Evangelos Michelakisに講演していただく予定です。
また、笑いや音楽、絵画等を用いた心理療法は、
ストレスの緩和、免疫機能の保持のために重要です。
この一つとして、神経学者Dr. Barry B. Bittmanが
研究している打楽器をもちいたストレス緩和効果を、
和智正忠先生に講演していただき本大会参加者も
実際に体験していただきたいと思います。
わが国ではあまりなじみのない治療法がですが、
それらをよく理解し日常臨床に応用していただきたいと思います。
多数の先生方のご参加をお待ちしております。
開催概要
名称: 第3回日本腫瘍学会学術集会The 3rd Annual Meeting of Oncology Society of Japan
日時: 2007年11月3日(土・祝)9:00 – 18:00
会場: 東京理科大学理窓会館〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-13-1 Tel: 03-3260-0725
テーマ: がんと栄養と心理療法
大会会長: 鈴木 秀夫(医療法人社団緑風会 鈴木医院)
大会副会長: 市村 薫(獨協医科大学 生化学教室)
主催: 日本腫瘍学会