「ごはんを食べてくれない犬を治す!」
Q;
パピヨンのモモちゃん(メス、3才8ヶ月)は、
色々なドッグフードを試してみたんですが、どれも食べてくれません。
食器に近づいて匂いを嗅いだかと思うと、
フードを口にせずに行ってしまいます。
飼主はモモちゃんが空腹で死んでしまってはいけないと、
犬用のおやつ(ビーフジャーキーやチーズ入りのビスケットなど)を与えています。
おやつばかりでは栄養が偏ってしまいますので、
何とか主食となるごはんを食べさせたいのですが、
どうしたらいいのでしょうか?
A;
1:1:1の法則を使います。
犬の食事をドッグフード1:肉1:野菜または果物1
の割合で混ぜてあげましょう。
さらに、おからを混ぜると効果絶大です。
おからには、犬に必要な6大栄養素
(ビタミン、カルシウム、たんぱく質、脂質、糖質、食物繊維)
が満遍無く入っています。また、低カロリー、低脂肪なので
健康食品としても注目されています。
*注意点
間食をすると主食のごはんを食べなくなるので、
犬におやつを与えないで下さい。
犬は消化が良くないので、肉や野菜は油で炒めたり、
水で煮たりして、十分に柔らかくしたモノをつぶして与えて下さい。
絶対に塩や砂糖、醤油などで味付けしないで下さい。
犬が1日に必要な食事の量(カロリー)をきちんと把握しましょう。
同じカロリーでもフードによって量は違いますので、
目分量で与えないで下さい。
与え過ぎるとすぐに太ってしまいますし、
量が少ないと痩せてしまいますので注意が必要です。
肉にしてや野菜、果物などの食材の量については、
食品成分表を参考下さい。
●成犬のカロリー要求量
体重(kg)—体重1kg当り(kcal) —1日量(kcal)
1———–140 ———–140
3———–105 ———–315
5———– 90———– 450
10———– 75———– 750
15———– 69———– 1040
20———– 62———– 1240
25———– 59———– 1475
30———– 55———– 1630
40———– 52———– 2080
50———– 45———– 2450
{まめ知識}
●犬の体に良い食材
*肉類:豚赤身、豚レバー、鶏ササミ、鶏軟骨など。
*野菜:キャベツ、にんじん、トマト、小松菜、
さつまいも、じゃがいも、かぼちゃ、糸こんにゃくなど。
*果物:りんご、いちご、すいか、アボカド、バナナなど。
*その他:おから、大豆、豆腐、高野豆腐、
卵の黄身、オートミール、きな粉、ごま、米、
玄米、小豆、お茶、カテージチーズ、ヨーグルト、ひじきなど。
●犬の体に悪い食材
*玉ネギ、長ネギ(ネギ中毒を起こし、溶血性貧血、嘔吐、下痢になります。)
*イカ、タコなどの海産物(胃でうまく消化されません。)
*チョコレート(原材料のカカオに含まれているテオブロミンが毒となり、
下痢や嘔吐、発熱、痙攣などを引き起こします。
重症の場合、昏睡状態になって死亡します。)
*骨付き鶏肉
(骨は消化器官に刺さって、最悪の場合は命を落とすこともあります。)
*おもち(粘りが強いため、のどに詰まらせる恐れがあります。)
*はんぺん、かまぼこ、ちくわなどの練製品
(塩分がたくさん入っているばかりか、
カルシウムの吸収を阻害する成分も含まれています。)