●風邪のウイルスが訪れた日

「私の体」の中の細胞は、みんな「私」の目印を
持った細胞達なのでした。

しかし、風邪のウイルスなどの外敵(非自己抗原)が
感染してしまうと、その細胞はもはや「私の細胞」
では無くなってしまいます。

細胞が風邪のウイルスに感染すると、自分の
クラスIMHC分子にウイルスの断片が入り込む
のですがクラスIMHC分子はウイルスの断片という
余分なものがくっ付くため「私の細胞」だという事を
証明できなくなります。

この現象を「自己の非自己化」といいます。

この様になるとウイルス感染細胞は、
キラー(殺し屋)T細胞に傷害されるのを待ちます。

しかしこの段階ではキラーT細胞は行動を起こせ
ないのです。
別の細胞が刺激をしなければ、殺し屋としての
働きをしません。