dog_02.jpg

犬の社会化とは人間社会で犬が
安心して暮らしていく為に必要な教育です。

人間も幼い時から
幼稚園に通ったり、公園でお友達と
遊んだり、家族以外の人や自宅以外の場所で
周りとのコミュニケーション方法や
ルールを徐々に学んでいきます。

同じように、犬にも
「社会化期」と呼ばれる
生後3週~14、15週までの時期に
他の犬や猫などの動物、人、周囲の
環境などに慣らしておけば、さまざまなものに対する
適応能力が身につきます。

犬が人間社会のルールを受け入れ、また受け入れて
もらうためには、「社会化期」と呼ばれる
生後3週~15週までの時期をどのように
過ごしたかがとても重要になります。

社会化期を飼い主以外との接触しか
持たず、外の世界を知らずに
過ごしてしまうと、社会性が身につかず
臆病になり、やたらと飼い主以外の人、動物に
吠える攻撃的な犬になる可能性があります。
犬の一生にかかわるとても大切な時期なのです。
また、社会化期の過ごし方次第で
今後、いろいろな人から愛される犬になれます。

○社会化期に身に付けさせたいこと

・対人関係(赤ちゃん・お年寄り・作業服の人など)
・対犬関係(大きさ・色・体格など)
・環境に慣らす(電車やバスの音・雷・サイレンなど)

○いつから始めれば良い?

生後3週~15週までの時期と
言われていますが、この頃はまだ
ワクチンを接種していない時期もまたいでいます。

この時期は、ちょうど母親からの
免疫が切れ、感染症や病気にかかりやすくなる
子犬にとって危険な時期でもあります。
しかし、社会化も犬の一生に関わってくる
大切なことなので時期を逃すわけにもいきません。
獣医と相談し、わんちゃんに合った
プログラムをたててもらうと安心でしょう。

○ワクチン接種をする前は?

家の中で窓から外を見たり、外の音を聞いたり、
人通りなどを見ることはできます。
しかし、家の名から得る情報と
実際に外に出て得る情報にはかなり違いがあり
やはり外に行かずには十分な社会化はできません。

そこで、ワクチン接種が完全に終了するまでは
ウイルス感染を予防するため、地面を歩かせずに
抱っこし、まずは家の前に出てみることを
おすすめします。
実際に目の前を通り過ぎる人、他の動物を間近に
かんじることができます。

ただし、社会化の時期に大きな恐怖に
さらされると、トラウマになってしまうことも
あり得ます。社会化も、その子の個性に
合わせてあげることが大切です。