●私の体とは!

「1から60兆個への変化過程」

人の体はおよそ、60兆個の細胞から出来ています。

無数ともいえる細胞も、最初は1個の受精卵から
生まれ、それから分裂を繰り返し2倍2倍と増殖してきました。

それぞれの細胞は性質を変え皮膚の細胞や筋肉の細胞や
肝臓の細胞など様々な形や働きを持つ細胞達が
出来ていくのです。

●細胞には「私」という目印があります

細胞は目印を持っています。
 それは、クラスIMHC(主要組織適合遺伝子複合体)
 というタンパク質です。

指紋が一人一人異なるように、クラスIMHC分子の
立体的な形も異なっています。

クラスIMCH分子な形が同じならば細胞が「同じ仲間」
だと認められます。

しかし、形が異なる分子を持つ細胞がいたとしたら、
それは「仲間じゃない!」(非自己の細胞)とみなされます。

もともと「私」の中にいるキラーT細胞(細胞障害性T細胞)
という殺し屋専門の細胞に排除されます。


 他人の臓器を移植した時に拒絶反応が起こるのも
 形が異なるクラスIMHC分子をもった細胞達が
 移植されるからです。