可愛いワンちゃんが迷子になったらどうしますか?

「もし」保健所に保護されても、引き取り手がない場合は
早くて1週間程度で処分されてしまうと言われています。

そのような最悪な事態を避けるうえでも
犬用マイクロチップの活用することを検討しましょう。

以下はマイクロチップの概要です。

参考:環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室のページへ

マイクロチップとは

動物の個体識別等を目的とした電子標識器具で
犬の鑑札のように動物の体表に装着する方式
耳標のように動物の体表に付着させる方式
動物の体内に直接埋め込む方式等があります。

通常、専用の挿入器(使い捨てタイプ)を使って
背側頚部皮下に埋め込んで使用するのが一般的です。

どのように識別するの?

マイクロチップには世界で唯一のナンバーがメモリーされており
読取器(リーダー)から発信される電波によってナンバーを
読み取り個体識別を行うことができます。

内部はIC(電子回路)、コンデンサ及び電磁コイルから構成されており
これらを生態適合ガラス(鉛を含まないガラス)で完全にシールして
あるので極めて安全性は高いです。

大きさ、形状と材質

直径2mm、全長約12mmの円筒形で
全表面は生体適合ガラスで覆われ
体内移動を防止するため微細な凹凸が付いているものもあります。

両端は丸く処理されていて密封されています。
爪楊枝を短くして、先端を丸めたものをイメージしてください。

安全性と耐久性

これまでに衝撃などに対しても故障等は報告されていません。

通常の皮下注入に比べると、やや針が太いですが
一瞬で注入できるのでワンちゃんに苦痛を与えるようなことはありません。
ワクチン接種などの注射とほとんど同じです。

またチップ表面素材は生体適合ガラスを使用しているため
体内に固定されてからも副作用は認められません。
(現在まで世界中で450万頭以上に埋め込まれてきましたが
これまで腫瘍形成や発癌性などの異物反応は報告されていません。)

少なくとも30年程度は耐用(その動物の生涯にわたり使用可能)
するように設計されています。ちなみに、マイクロチップ本体には電池が不要です。

注入時期と価格

チップの注入は、通常、生後2週間齢頃から可能となりますが
犬種なども考慮されますので獣医さんとの相談になります。

マイクロチップの費用(価格)は

動物病院にて処置料として 3000円程度(本体・処置全ての費用)
どうぶつIDデータ登録費として 1000円程度(+振込手数料)
合計4000~5000円が相場です

(注 動物病院での処置の際、別途通常の診察料が加算されます。
診察料は動物病院によって異なります)

登録は、必要事項を記入し、郵便局にて指定の振込用紙で
代金1000円を支払い、振込用紙の控えを専用の用紙に張りつけ
「社会法人 日本動物保護管理協会内 動物ID普及推進会議(AIPO)事務局」宛に郵送します。
データ入力が完了すると飼い主宛にデータ登録完了通知書と領収書を発行・送付されます。
(通常は獣医さんがやってくれる場合が多いです)

また、メーカーはアメリカ製が主流で5社程度から発売されていますが
すべてISO規格で異なる15桁の記号が埋め込まれています。
チップの中には体温を測定できるようなタイプのスグレモノもあります。

以上が犬用マイクロチップの概要です。

気になる性能、安全性、値段などあると思いますが
「万が一」に備えても良いかも知れませんね。