想像妊娠といっても、正確には
「偽妊娠」「擬似妊娠」と呼びます。

新聞紙や布などを与えると1ヶ所に集めて
巣作り行動をとったりします。
妊娠していないのにもかかわらず、
ぼ乳が出始めるといった妊娠の兆候が
見られる場合もあります。

なぜそんな症状が現れてしまうかといいますと
犬の妊娠時に分泌される
性ホルモンのメカニズムに原因があります。

妊娠するとプロゲステロンという妊娠維持に
必要な女性ホルモンが分泌されます。
メス犬の場合、妊娠していなくてもこのプロゲステロンが
活発に分泌されることがあり、その影響で体や行動に変化が起こります。

いずれの症状は大抵の場合は自然におさまりますが
ぼ乳が出て、自分で常に舐めてしまって
乳腺炎を起こしてしまう場合や異常行動が
みられる場合は獣医師の診察を受けましょう。

また、ペットが「偽妊娠」を繰り返してしまう場合も
犬にとって良くないことがありますので
獣医師に相談してください。

偽妊娠か本当の妊娠かは、レントゲンや
エコー検査で見分けることができます。
どちらか判別がつかない場合は、
動物病院へ連れていき検査を受けましょう。