●始めに概念があった

17世紀にはいり「疫病は見えない生き物が原因で
起こるのではないか」という概念が生まれ19世紀末に
病原微生物という実体が明らかになったという話を
前回までの中でお伝えしました。

18世紀末になると、新たな概念が生まれ
無毒化した病原微生物という実体を使う治療法、
すなわち「ワクチン療法」が開発されたのです。

1969年にピーター・ブレッチャ-とメル・コーンによって
「他の細胞達を助ける細胞がいるに違いない」という概念から
免疫反応に大きな役割を果たすヘルパーT細胞
が発見されたのです。

やがて20世紀半ばになるとDNAという実体が明らかになり
ました。

上記で述べてきた様に新しい「概念」を作り、それらを実体
として明らかにしていく事によって近年における科学の
急速な発展があるといっても過言ではないでしょう。