犬の皮膚は鼻と肉球以外はすべて
豊かな被毛で覆われています。

犬種にもよりますが、被毛は春と秋の
年２回、換毛期があります。
私たちの衣替えと同じですね。

スムーズな生え変わり、抜け毛対策のためにも
いつも以上に丹念にブラッシングしてあげましょう。
また、換毛期がない犬種でも
日頃から毛の手入れ（ブラッシング）は
健康のために大切です。

被毛は、成長期→退行期→休止期３つの
サイクルで生えかわりますが
換毛期は日照時間が関わってくるようなので
近年に多くみられる、室内飼いの
ペットは1日中照明にあたっているため
1年中生え換わっている場合もあるようです。

○成長期

毛乳頭から栄養分が供給され、毛の元で
ある毛母細胞が活発に分裂し、それが次々と
角質化していくことで毛を成長させています。
この分裂と角質化を繰り返すことにより毛が成長します。

○退行期

盛んに分裂していた毛母細胞が
突然死んでしまい、それ以上毛が成長しなくなります。
そして、毛乳頭から毛根部が離れ、成長が停止した毛は上のほうに
少しずつ押し上げられていきます。

○休止期

離れた毛根部が上へと押し上げられ、やがて毛包も
縮んでしまいます。
これと同時に、この成長が停止した
古い毛の奥では新たな毛母細胞の
活動により新しい毛が生え始めり、
この新しい毛の成長により、古い毛は
さらに押し出されて抜け落ちます。