犬用のワクチンと言っても、さまざまな種類があります。
普通は、一度の接種でいくつかの病気を予防できるように
ワクチンを混ぜ合わせてある「混合ワクチン」が主流となっています。
また、似たような名前でも「生ワクチン」とか「不活性ワクチン」
などがあり、当然メーカーや料金が異なってきます。
○2種混合生ワクチン
犬ジステンバー+バルボウィルス
○3種混合生ワクチン
犬ジステンバー+犬伝染性肝炎+犬アデノウィルス感染症合生ワクチン
○4種混合生ワクチン
3種+犬バラインフルエンザ感染症
※以上の3つは、どちらかと言うと接種率の低いマイナーなワクチンのようです。
○5種混合生ワクチン
4種+犬バルボウィルス感染症
※飼い主さんの2割はこの5種混合ワクチンを選ぶようです。
おそらく8種混合ではアレルギーを起こす可能性もあるので
そのリスク回避で選ばれるようです。
○7種混合生ワクチン
5種+犬レプトスピラ感染症2種種混合生ワクチン
○8種混合生ワクチン
7種+犬コロナウィルスワクチン
※ワクチンで一番人気の8種混合生ワクチンです。
4割強がこの8種混合ワクチンを受けているようです。
飼い主さんがワクチンを相談した時に、これを勧める獣医さんも多いようです。
○9種混合生ワクチン
8種と同じですが、対応するレプトスピラが1種増えています。
※1.5割強の接種率です。
ワクチンの種類は多い方が良いように思われるかも知れません。
しかし、数が増えると犬のほうの負担も増えます。
特にワクチンアレルギーのワンちゃんは気をつけなくてはいけません。
たとえば「チワワ」や「ダックスフンド」種はアナフィラキシーショック(過敏性ショック)
になりやすいので、5種混合以上のワクチンは気をつけなくてはいけません。
そこで、特に犬にとって怖いバルボウィルスなどには
単体ワクチンも用意されています。
こちらはさらにアレルギーを抑えるために
不活性ワクチンも用意されていますから
必要なものを獣医さんと相談の上接種させてあげるといいでしょう。
ただ、不活性ワクチンは穏やかな代わりに
最初に2回打つ(方が効く)とか
効果が短いといった問題もあるので確認が必要です。
値段は
2~4種混合ワクチンの場合6000円~程度
5種で7000円
8種では8000円程度が平均のようです。
ただし、地域差などもありますのであくまでも参考です。
単品ワクチンの値段はバラバラですが、だいたい5000円以内のようです。
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