チョコレートを大量に食べるとさまざまな症状を引き起こします。
チョコレートに含まれるテオブロミンという成分が原因です。

嘔吐や下痢、多尿、興奮、発熱、運動失調、けいれん、
発作などの症状がみられ、また腹痛や血尿、脱水を引き起こす場合もあります。
ときには、昏睡状態から死にいたることもあります。

テオブロミンはチョコレートパウダーやシロップなどの製菓用チョコレートや、
ココア、コーラ、お茶にも含まれております。犬の体重1kgあたりの致死量は、
250~500mgといわれており、これは製菓用のチョコレートでは20~40gになります。

犬の場合、人が少量だと思って与えても、犬の体重からすると大量に
摂取することになりますから、中毒を起こしてもおかしくないのです。

普通の板チョコは、1枚が約42g、テオブロミンの予想される含有量80~100mgです。
例えば、体重1kgの犬が板チョコを1枚食べると、生命に危険な状態になります。

このテオブロミンという成分はカフェインに非常によく似ているので、
同様にお茶やコーヒーなども気をつけなければなりません。

可愛い子についついケーキなどのお菓子をあげてしまいがちですが、
普段はワンちゃんの届かないところに置いておきましょう。