■病は気からではなく病は液から

 紀元前から17世紀に至るまで、西欧では
 「人間は血液、黄胆汁、黒胆汁、粘液、の4つの
 液体から出来ており、これらの液体のバランスが崩れる
 事で病気になる」と考えられていました。
 これを 『体液病理学説』と言います。

 病気になった人には、これらの体液のバランスを整える、
 血液を抜くと言う方法がとられていました。
 いわゆる『瀉血療法』です。

 今となっては信じられない事なのですが、例えば結核で
 血をたくさん吐いている人に対して、血液をさらに、抜く
 などと言う治療が19世紀までの最も重要な治療法で
 なんとそれは、1940年頃まで行われていたのです。